兼六園到着
金沢で一番見たかった「武家屋敷跡 野村家」をたっぷり見学し、残った時間で「兼六園」を観光することにした私たち。
香林坊前から、「兼六園シャトル」に揺られること10分。兼六園に到着したのは11:28でした。
バス停から兼六園の入り口まで石畳が続いていたのですが、ここに白く点々と鳥の糞が大量に落ちており、母が「頭にフンを落とされたらどうしよう」ととても怖がっていました(笑)。↓
緑が多くて気持ちよい
最後に石の階段を上がると、兼六園の入り口が目の前に現れました。↓
案内所で、入場料の310円を支払い、早速中へ入ります。
↑ほお~。これがかの有名な「兼六園」かあ~。
もう少し地味なイメージだったのですが、広々として緑が多く、神社の境内のようで気持ちの良い場所です。
帰りのバスの時間まであとわずか40分。できるだけ頑張って見て回ろう……と思っていた矢先に、母に異変が。
暑がる母
母は、十月末の寒さを警戒してウールのスーツを着てきていたのですが、兼六園行きのバスに乗るため早足で歩いたり、しまいには走ったりしているうちにすっかり汗だくになってしまったそうなのです。
「暑い、暑い」ととても辛そうなので、すぐ近くにあったベンチで休むことにしました。↓
ベンチに座り日傘をさし、ぜえぜえ言っている母を、私は兼六園のパンフレットをうちわ代わりにして扇ぎ続けました。
時間がなくなる
母は、「兼六園を見回る元気がもうない」と言います。
母を介抱している間に、時間もあまりなくなってきていました。
今から兼六園をすべて見るのは無理そうです。それならば、まあ、あまり遠くまで行かずとも、とりあえず兼六園に来たという実績さえ残せれば良いか……。
そう心の中で計画変更し、「少しだけ待っていて」とベンチの母に言い残して辺りを見渡します。道がいくつにも分かれていましたが、興味を引かれるままに、雰囲気の良い階段状の小道に入りました。↓
灯籠発見
小道を行った先には池があり、そこに灯籠らしきものが見えました。
兼六園は、「野村家見学のあとにもし時間があれば行こう」と思っていた程度の場所だったので、事前にあまり下調べをしていませんでした。
ですから、兼六園内の名所も把握しておらず、本当に行き当たりばったりになってしまったのですが、記憶の中に、「確か、石でできた灯籠(とうろう)が有名だったはず」という情報がかすかに残っていました。
きっとあれだ。あれが兼六園名物の灯籠だ。↓
↑写真を撮り、これで兼六園へ来た甲斐もあったと納得し、急いで母の元に戻りました。
帰路
↑12:08発の金沢駅行きバスに乗るため、兼六園をあとにします。行きに登った石段を、今度は下りていきます。
40分というかなり限られた時間の中ではありましたが、金沢随一の名所「兼六園」をちょっとでも見ることができて良かったです。
ことじ灯籠と思っていた物の正体
そして、このとき兼六園名物「ことじ灯籠」だと思って撮った石塔が実は別物だったと、帰宅してから判明することになります……。
なんとこちら、「海石塔(かいせきとう)」というやつでした。「ことじ灯籠」の存在だけは知っていたものの、その形を知らないままだったのがアダとなりました。
でもまあ、別にいいや!! いつかまた機会があれば、次こそは正規のことじ灯籠撮影を狙います。
(→「帰宅して夕飯に「ますのすし」を食べる」に続く)